ゆうみ

ゆうみ

返信する

ミニミ「はったりが上手いだけだ。もうじきその仮面をひっぺがしてやる。」

返信する

アズマ「そういう事、それをポーカーフェイスって言うんだ。覚えとけ。」

返信する

サイトー「お前等には無理だな。俺がやってきた命の駆け引きに比べたら、ポーカーなんてガキの遊びだ。」

返信する

ミニミ 「言ってくれるじゃねえか。あんたが一流のスナイパーだって事は認めるが、それとポーカーを比べられても説得力は無いな。」

返信する

サイトー「・・・俺は一度、腹の底から震えが来る様な相手と、一対一のスナイピングを経験した事がある。
あの時ほど相手との心理戦を怖いと思った事はない。その勝負を経験して以来、大抵の奴の思っている事は一目見れば予測出来る様になった。」

返信する

アズマ「信じられねえなそんな話・・・」

返信する

タチコマA「ちなみにそれはどんな相手だったの？」

返信する

サイトー「聞きたいのか？」

返信する

タチコマA＆B「聞きたい！聞きたい！」

返信する

サイトー「全員レイズなら話してやってもいい・・・」

返信する

ミニミ「・・・別にあんたの話を聞きたい訳じゃない、誤解するなよ？」

返信する

サイトー「・・・あれは2020年の夏、ユーラシアが不毛な消耗戦に明け暮れ奇妙な政治バランスの狭間で
外罰的鎖国状況を享受し続けている日本に嫌気が差していた俺が、メキシコ暫定政権に味方する義勇軍
『赤いビアンコ』に傭兵として参加していた時の話だ・・そしてあの時はまだ俺の左目は無事にそこに収まっていた。」

返信する

サイトー「中東の石油に南米の麻薬、利権が発生する所には常に争いが付き纏う。
先の核大戦で分裂し草臥れきっていた米帝は、新大陸の麻薬市場を壊滅させる事で
無駄な国家予算の流出を抑える事を本気で考え始めていた・・・」

返信する

サイトー「メキシコの涜職政権を打倒すると言う名目で国連を焚き付けた米帝は、英日で編成された国連軍を南米に派兵。
まずは迅速な首都攻略を理由に絨毯爆撃を敢行し、その後抵抗するゲリラを一掃すべくモントレーに機械化師団を送り込むと言う荒業に出ていた。
爆撃後、国連軍の機甲部隊により味方が全滅した俺は、潮時とばかりに投降する機会を窺っていた・・・」

返信する

サイトー「そんな時だ、敵の通信を傍受していた端末が戦術核を持った特殊部隊との接触を告げてきた。
それ迄大した戦果を上げていなかった俺は、スリルと言う土産と引き換えに給料分の仕事をしてやろうと考えた。
戦術核なんてとんでもない代物を持ち込もうって不届き者に、神の目線からの恐怖を与えてやるのだと、本気で考えていた訳だ。」

返信する

～ 場面切り替わってサイトーの当時の回想シーン ～

イシカワ「どうした？」

返信する

草薙「いや、何でもない。」

返信する

サイトー「あれか・・・」

返信する

軍曹「医療機関や教会への攻撃に対する非難を気にし過ぎだ。ゲリラの潜める巣穴が残り過ぎている。」

返信する

マザー伍長「確かに。ですが二個小隊が残党を殲滅しているはずです。」

返信する

スノー「だといいがな、あんた達は基本的に大雑把すぎるからな。」

返信する

マザー伍長「お前等イギリス人もSAS伝説を信仰し過ぎているんじゃないのか？」

返信する

スノー「ふん、ジョン・ランボーが・・」

返信する

サイトー「ビットスタートだ。」

返信する

サイトー「3、4、5・・・」

返信する

マザー伍長「うわっ！？」

返信する

草薙「狙撃だ！伏せろ！」

返信する

草薙「イシカワ！ 衛星を使った攻撃を想定、ハッキングをかけて敵の居場所を突き止めろ。」

返信する

イシカワ「分かった。」

返信する

マザー伍長「な、何でだ・・・畜生・・・」

返信する

ジンジャー「マザー伍長、動かないで！」

返信する

イシカワ「衛星は使ってない。半径1km以内に広域ジャマー。」

返信する

草薙「ジャマーの発信源から相手の位置を割り出せるか？」

返信する

イシカワ「やってるよ。」

返信する

バトー「手際がいいな、あんたら古いのか？」

返信する

イシカワ「無駄口きいてる暇があったら索敵しろ！新入りが。」

返信する

スノー「どっちから撃ってきた？確認出来たか！？」

返信する

軍曹「敵に聞かれる！電通に切り替えろ！」

返信する

スノー「やってみろよ、雑音に驚くぞ・・」

返信する

軍曹「クソッ！！」

返信する

スノー「ぬかったな、敵の位置が全く掴めなかった。」

返信する

ジンジャー「早く助けないと！」

返信する

スノー「おい軍曹！どうする！？」

返信する

軍曹「ジンジャー！ 全員で援護する。その隙にマザーを救出！スノーはジンジャーを手伝え！」

返信する

スノー「チッ、差別野郎が。」

返信する

軍曹「おいジャップ！お前等は西側の建物を。残りの者は東側の建物だ。行くぞ！」

返信する

ジンジャー「大丈夫、助かりますよ。」

返信する

スノー「いけるか？」

返信する

ジンジャー「OK！」（その瞬間、サイトーの狙撃でジンジャーは倒れる）

返信する

スノー「畜生！西側の建物だ！」

返信する

サイトー「もう暫く、俺が何処にいるか迷っていてもらわないとな・・・」

返信する

サイトー「冷や汗かきな。」

返信する

軍曹「うおっ！20ミリか！？」

返信する

草薙「待て！ 撃つのをやめろ。やめるんだ！ジンジャーは何処から撃たれた？」

返信する

スノー「西だ。」

返信する

軍曹「何を言ってる！ 今、車が吹き飛んだのを見たろう！？ 敵は東だ。いや、囲まれた可能性が高い！」

返信する

貴重な画像をサンキュー

返信する

草薙「イシカワ、ジャミングの出所は？」

返信する

イシカワ「おおよそだが3箇所、一つは東の建物、後の2つは教会と病院だろう。」

返信する

草薙「東はオトリだと思うか？」

返信する

エンプロって、まだあるの？

返信する

イシカワ「多分な。20ミリが来る前、ジャミングが一瞬途絶えてる・・・それに太陽を背にするのは基本だろ。」

返信する

草薙「軍曹！東はオトリで多分無人だ。囲まれていたらもっと撃たれてる。もしかしたら相手は狙撃手一人かもしれない。」

返信する

軍曹「何故そんな事が言える！？」

返信する

草薙「状況がそう教えている！提案がある。今から私が東の建物を回ってそっちに行く。建物が無人と解ったら合図する。
そうしたら一斉に教会と病院に向けて撃ちまくれ。その隙に伍長と戦術核を回収しろ。あれが無ければ前進も後退も出来ない！」

返信する

軍曹「よし！スノーと二人で行け！」

返信する

サイトー「迂回して合流か・・・東が無人なのもすぐに気付かれるな。その前に誰か一人減ってもらうか・・・」

返信する

草薙「・・・やはりな。」

返信する

マザー伍長「ああ・・・うっ・・・」

返信する

軍曹「動くな、マザー。」

返信する

草薙「やはり無人だった。ご丁寧に弾は一発。食えない相手ね、でも敵は恐らく一人だ。数で追い込む！」

返信する

軍曹「ようし、スナイパーは教会だ。一気に落とすぞ。」

返信する

草薙「いや病院かもしれない。ジャミングを一度切ってる事から、発信機が確認出来ない廃墟は除外しても、病院の線は捨て切れない。」

返信する

軍曹「あそこから直線距離にして何メートルあると思う！？教会だ！」

返信する

草薙「何故そう言い切れる？敢えてGPSを使えなくして迄スナイピングで挑んでくる奴だ。コリオリの法則まで熟知した手練れだったら、全員頃されるぞ！」

返信する

バトー「めんどくせえ、どっちでもいいだろうが・・・」

返信する

イシカワ「慌てるな。戦場じゃ勇猛さより慎重さが生き延びる秘訣だ。あのメスゴリラをよく見とけ、本当のプロってのはああいう奴の事を言うんだ。」

返信する

バトー「メスゴリラ！？」

返信する

サイトー「女か・・・ん？」

返信する

スノー「ピクルス！！」

返信する

草薙「いた！敵は病院だ。イシカワ！」

返信する

スノー「クソ野郎！！」

返信する

草薙「取り敢えずポッドは回収した。伍長は手遅れだった。」

返信する

軍曹「・・・・・よし、一旦もどろう。こんな所で全滅する訳にはいかない。」

返信する

スノー「馬鹿言うな！ピクルスが殺られたんだぞ？敵討ちだ。ぶっ頃す。」

返信する

軍曹「これは命令だ！一旦戻って立て直す！」

返信する

草薙「戻るのもいいが、どっちにしても狙撃兵と戦う必要はある。通信が使えない以上援軍も呼べない。」

返信する

スノー「そういう事だ。まだこっちには数の利がある。どうする、お前の仲間も死んでるんだぞ？」

返信する

軍曹「分かった・・・やろう。」

返信する

サイトー「おかしいな、パニックを起こさず立ち直ってきやがった。優秀な指揮官がいるらしい。」

返信する

サイトー「俺は、決戦の時が近付いた事を悟った。緊張感が一気に高まり、アドレナリンが噴き出すのを細胞レべルで感じていた。」

返信する

サイトー「戦場での殺し合いは、誰が誰を殺したかは分からない。だがその中で一つだけ例外がある。それはスナイパーだ。」

返信する

サイトー「狙撃には、その行為自体に始めから名詞が付いちまってる。だからスナイパーだけは捕虜になれない。自分達の仲間や指揮官を殺した仇として、必ずその場で頃される運命だ。」

返信する

軍曹「無反動砲をビルにぶち込んだらスモーク弾を撃ちまくれ！煙に隠れて突っ込む！」

返信する

軍曹「撃ち・・ウッ！？」

返信する

バトー「クソ野郎が！！」

返信する

サイトー「くっ・・・」

返信する

草薙「よし、援護しろ！私とスノーで突入する！」

返信する

バトー「チッ！バックアップかよ。」

返信する

イシカワ「良かったじゃないか。信頼を得たと思え。」

返信する